映画『海賊とよばれた男』感想・レビュー

映画『海賊とよばれた男』。

『永遠の0』のチームが再結集して作り上げたこの作品。
『永遠の0』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞し、今作でも主演・国岡鐵造を演じる岡田准一がいい。

男気があり快活。
それでいて、妻・ユキ(綾瀬はるか)には不器用ながらも時にやさしさを見せる。
余りにも仕事を優先し過ぎたため、ユキとは別れてしまうことになるが、それはユキが鐵造のことを思って身を引いたため。跡継ぎを残せない自分は去るべきだと考えたのだろう。



ストーリーは、主役・国岡鐵造が石油の商いを通じて様々な人々との協力や衝突を繰り返しながら、国岡商店を大きくしていくという展開で、この作品は出光興産をモチーフに作られている。
(原作:百田尚樹)


鐵造は、石油が世の中を動かすことになると未来を読み、海の上で石油を売ることを考えたり、石油の商いができない時にはラジオの修理をして社員の雇用を守ったりと、なかなかのアイディアマン。

彼がどんなことをしても雇用を守り、会社を守る姿を見て、現在、出光興産の創業家が昭和シェル石油との合併に反対していることを思い出した。

詳細な反対理由は知らないが、創業者たちが苦しい思いをしながら雇用を守り、会社を大きくしてきた歴史を知るからこそ、企業体質の違いを理由に合併反対の姿勢を崩さないのかもしれない。




激動の時代を乗り切ってきた鐵造。
現役引退後に、ユキの親族(黒木華)が訪ねて来る。

ユキは鐵造と別れた後は再婚せず、群馬の施設で最期を迎えたとのこと。
ユキが持っていた鐵造の活躍を報じる新聞記事のスクラップ帳を是非鐵造に見てほしいと。

それを見た鐵造は、ユキの長年の思いを知り涙する。

ビジネスマンとして成功し、再婚して跡継ぎもできた鐵造は、誰が見ても成功者。
しかし、鐵造は何とも言えないむなしさを感じてしまったのかもしれない。




本作は、岡田准一の脇を固める豪華俳優陣にも注目だ。
ピエール瀧、吉岡秀隆、染谷将太、近藤正臣、堤真一・・・。

中でも目に留まったのは鈴木亮平。
東京外国語大学で英語を専攻していたこともあり、見事な英語を披露。
通訳という役どころは、まさに彼のために準備されたかのような役柄だった。




出光興産での実話が元になっているということで、ビジネスの世界を描いた地味な印象を持たれるかもしれないが、本作はヒューマンドラマである。

是非とも個性豊かな登場人物たち個々の生き様を見てほしい。




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