八神純子「ヤガ祭り・2017 There you are Tour Special」(オーチャードホール、2017年1月29日)【レビュー・感想】

2017年1月29日(日)。
八神純子さんが、一年ぶりにオーチャードホール(東京・渋谷)に帰って来た。


一年前のオーチャードホールで、凄いバンドを引き連れての一回限りのライブに魅せられて以来、この日が来るのを心待ちにしていた。



ヤガ祭り・2017 There you are Tour Special




”ヤガ祭り”というコンサートタイトルにふさわしく、和太鼓の生演奏と純子さんの歌声「ヤガ祭りのテーマ」で始まった一夜限りのスペシャルライブ。

普段からツアーでバックを務める「ヤガミグミ」のメンバー6人にホーンセクション3人、ストリングス4人(クラッシャー木村カルテット)を加えた超豪華バックバンドは、とにかく音の厚みが違う。

シンセサイザーで作った音ではない生身の人間が紡ぎ出す音と言えばいいだろうか。

時に超カッコよく、時にナイーブでムーディーなホーンセクション。
優雅で繊細なストリングス。

それらが一体となり、波のように押し寄せては引いていくのだが、純子さんの歌声は全くそれに引けを取らない。
デビュー当時からキーが変わらないその歌声は、年月を経て人生経験を積むごとに艶っぽく、そして説得力を増している。




今回の「ヤガ祭り」のコンセプト、キャッチコピーは、「私は歌で魅了する」「歌いたい曲を歌いたいだけ歌う」

まさに、人間の声こそが最高の楽器であることをこれでもかと感じさせられる曲の数々。

セットリストを見ると、その数、実に31曲(「ヤガ祭りのテーマ」を除く)。
しかも、途中に15曲で構成された25分にもわたるロングメドレーがあるのだが、これを1曲とカウントしてである。

「歌いたい曲をピックアップしたら、8時間のコンサートになりそうだった」とのことで、削りに削って苦戦した結果がこのメドレーになったようである。
関係者会心の超大作ではないだろうか。




今回も、あっと驚くゲスト出演者があったのも特筆すべきだろう。

岩崎良美さんとは、かつて純子さんが提供した曲「Prologue」をデュエット。
「約束」では、CDで共演した溝口肇さんがチェロを演奏。
そして、あの後藤次利さんは、自ら作曲した名曲「夜間飛行」でベースを披露。




以前、「声帯も筋肉だから鍛えると強くなる」と語った純子さん。
最後まで全く疲れを感じさせない歌声から、普段のトレーニングが人並み外れたものであろうことを感じさせる。





「きょうのコンサートは長くなるので、レストランの予約などをされている方はご注意を!」と開演前の場内アナウンスで自ら言っていた純子さん。
予定では16時30分に始まり、15分の休憩を挟んで20時10分終演のはずが、終わってみると20時40分。
4時間を超えるコンサートを締めくくるアンコールの最後は、意外な曲「TWO NOTES SAMBA」。
大好きなこの曲で、高揚した気持ちを静め、うっとりした気分で”祭り”の最後を迎えることができた。



純子さんの進化・深化を肌で感じた今回の「ヤガ祭り」。
8時間にはならなかったが、実に満足度の高い価値ある時間だったのではないか。

とても満たされた気持ちであるのと同時に、「生涯現役」を標ぼうする純子さんが今度は何を見せ、聞かせてくれるのかに期待して、ワクワクしながら会場を後にした。


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