【レビュー】伊藤蘭 ファースト・ソロ・コンサート 2019 初日(2019年6月11日)TOKYO DOME CITY HALL

まさかこんな日が来るとは思わなかった。

多くのファンがそう思ったのではないだろうか。

1978年4月4日に後楽園球場で行われた『キャンディーズ ファイナル・カーニバル』から41年。
ついにランちゃんこと伊藤蘭さんが歌手として我々の前に戻ってきた。

場所はTOKYO DOME CITY HALL。
そう、あの後楽園球場跡の隣接地にあり、2008年に『キャンディーズ 大同窓会』(当時はJCBホール)が行われ、キャンディーズにとってもキャンディーズファンにとってもゆかりの地と言えるだろう。


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今回、2019年6月11日(火)19:00~行われた伊藤蘭さんのソロ・デビュー・コンサートの初日公演に参加することができた。

「とにかく良かった」の一言で、なかなか言葉で表現することが難しいが、この奇跡的なコンサートの模様や、感想、レビューを書き残しておこうと思う。(セットリストの順番に間違いがあった場合はご容赦頂きたい。)


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開場時刻18:00には、会場のTOKYO DOME CITY HALLには既に長い行列が。
開演は19:00だが、ネイビーブルーのTシャツなどグッズが販売されることもあって、早くから多くのファンが詰めかけている。

開場はやや遅れて18:10頃。
多くの芸能界、音楽関係者からのお花と取材陣のカメラに迎えられる。

正にソロ・デビューアルバムのタイトル"My Bouquet(マイ・ブーケ)"にふさわしい華やかで可憐な花々。


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第1バルコニーの中央には各界の顔が並ぶ。

元キャンディーズのマネージャーで現在はPerfumeなどが所属するアミューズの会長を務める大里洋吉氏。
政界随一のキャンディーズファン(ミキちゃんファン)として知られる石破茂氏。
事あるごとに今でもキャンディーズについて語られているクリス松村氏やテリー伊藤氏。

会場内には蘭さんのご親族や、スーちゃんこと田中好子さんのご親族の姿も。

一部報道によれば、夫の水谷豊さんや娘の趣里さん、ミキちゃんこと藤村(旧姓)美樹さんもいらっしゃったらしい。(→追記:翌日の公演2日目に美樹さんの姿を会場でお見掛けしたので、初日にはいらっしゃってなかったのかもしれない。)


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開演時刻は19:00の予定だったが、実際には19:10頃にいよいよ。
ステージと客席を隔てる白っぽい薄いスクリーンに透けて蘭さんが見える。
湧き上がる拍手。

スクリーンに文字が映し出される。

どよめく客席。
あぁ、なんて演出だ。

1978年4月4日、ここ後楽園の地で行われたあの『キャンディーズ ファイナル・カーニバル』が、きょうの『伊藤蘭 ファースト・ソロ・コンサート 2019』につながっているのだ。


スクリーンが開き、純白のドレスを身にまとった蘭さんが現れる。
まるでファイナル・カーニバルのウェディングドレスや”だるま”と呼ばれた衣装をオマージュしているかのよう。





オープニング曲はアルバム『My Bouquet』から『walking in the cherry』。
門あさみさんが作詞・作曲されたナンバーだ。

私を含め、オープニングはアルバムの1曲目『Wink Wink』だろうと予想したファンが少なくないのではないか。

でも、可憐な蘭さんの「41年ぶりのこんにちは!」的な曲としては、このようなしっとりしたナンバーがふさわしかったのかもしれない。


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蘭さんのMC。
極度の緊張感がこちらにも伝わってくる。

ファンの緊張をほぐすかのように、緊張感を取るには私の歌ばかりに集中しないでステージのセットやバンドメンバーなどに目をやり、そして時々自分を見てと。
恥ずかしがり屋で奥ゆかしい蘭さんは今でも変わっていない。





『My Bouquet』からの曲を歌い進める中、4曲目の『ああ私ったら!』で衣装が変わる。
純白のドレスをステージ上で脱ぐと、深紅のミニワンピースに黒いレースのシースルー。
遠くから見ると、深紅のワンピースの脇腹から背中辺りが大きくカットされていて、素肌を露出しているかのように見える。
(実際には違うと思う。)

TRFの二人の女性ダンサーも含め、とてもセクシー。


2曲目から7曲目には『My Bouquet』の曲が並ぶ。

2.恋とカフェインとスイーツと猫舌
3.LALA TIME
4.ああ私ったら!
5.秘密
6.ミモザのときめき(蘭さん作詞)
7.Wink Wink(蘭さん作詞)


セットリストは『My Bouquet』の曲がメインであることは当然だが、キャンディーズファンの関心は、キャンディーズのどの曲を歌うか。
蘭さんがコンサート前に出演したテレビやラジオで、キャンディーズの曲も歌うと公言していたからだ。

これはファンにとっては大きな驚き。
キャンディーズを愛し大切にしてきた蘭さんだから、”三人揃ってキャンディーズ”でなければもう歌わないと思っていたから。


私の予想では、キャンディーズの曲とは言っても、蘭さんのソロ曲だろうと思っていた。
ラン、スー、ミキの三人が作詞・作曲したアルバム『早春譜』から、『アンティックドール』とか。

しかし、蘭さんが8曲目に持って来たのは『恋がひとつ』。

おぉー!

大好きな曲だ。

蘭さんの声、あの頃と変わってない。
かわいい!


そして、暗転の中でイスが準備され、そこに腰かける蘭さん。

そう。
9曲目はアルバム『早春譜』から名曲『アンティック・ドール』。

ファイナル・カーニバルのように人形は抱えていなかったものの、当然それを意識した演出だ。


ここでキャンディーズファンならお気付きだろうか。
6曲目の『ミモザのときめき』から9曲目の『アンティック・ドール』まで全て蘭さんの作詞で、キャンディーズ時代の『恋がひとつ』と『アンティック・ドール』は作曲も手掛けられている。

つまり、製作者としての伊藤蘭にも着目した構成になっているのだ。
わかる人にはわかるという何て心憎い演出だろう。





そして、再び『My Bouquet』の曲に戻る。

10.Let's・微・smilin'
11.マグノリアの白い花


白いパラソルを持って踊る蘭さんの可憐な姿がいとおしい。






ここでバックバンドのインストゥルメンタルになる。
リズムとコード進行から、何となく『やさしい悪魔』の雰囲気が漂う。

やはり、演奏の後半には『やさしい悪魔』の一節が取り入れられていた。



再びステージにイスが置かれ、蘭さんが腰かける。
詩の朗読が始まる。

3つのキャンディー・・・いや、時を動かす三つの鍵。

ステキな過去の思い出。
それを大切にし次のステップに進むには、やはり音符という鍵が必要。その音符は過去の曲の中にある・・・。


・・・そして・・・ついに・・・ランちゃんが帰って来た!

突然ホールに響き渡ったイントロは『春一番』。

会場が大きくどよめき、それは歓声に変わる。

怒涛のキャンディーズヒットナンバーが続く。


12.春一番
13.その気にさせないで
14.ハートのエースが出てこない
15.年下の男の子


本物だ~!

私たちの目の前にキャンディーズがいる。

C・A・N・D・I・E・S ヘイ!

ランちゃ~ん!
スーちゃ~ん!
ミキちゃ~ん!


41年前に見たあの振りをランちゃんが踊る。
あの名曲をランちゃんが歌う。

そこにはもちろんスーちゃん、ミキちゃんもいる。
キャンディーズが帰って来た。

名曲の連続に会場のボルテージは最高潮。
紙テープの嵐は無いが、思いっきりの声援と手拍子は41年前のまま。
いや、41年間待ったファンの思いの分だけ更に大きかった。





興奮冷めやらぬ客席。
しかし、蘭さんからお別れの時間が近づいてきたと。

えぇ~~~


16.女なら(蘭さん作詞)


蘭さんはステージを後にするが、これで満足するファンはいない。

手拍子とランちゃんコールでアンコールを求める。


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再びステージ上に現れるバンドメンバーと蘭さん。

アンコール(17曲目)は『My Bouquet』から『あかり』。

熱くなったファンの気持ちを静めるように歌う蘭さん。


今後も歌い続けて行くと決心した蘭さん。
お互いに元気でいれば、きっとまた会えると言ってくれた蘭さん。きっときっとまたステージで歌い踊る姿を見せてくれるに違いない。


多くのファンが涙し、歌い、声援・拍手を送った『伊藤蘭 ファースト・ソロ・コンサート 2019』。
キャンディーズ ファイナル・カーニバルと並んで伝説になるに違いない。

それほど素晴らしく心に刺さるものだった。


蘭さん、ありがとう。
あなたに会えて良かった。


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